第3章 サプライズ

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腕をすり抜けようとした 僕の細い身体を 「待てって」 強引に捉え直し律は言った。 「機嫌を直せ。これからおまえのためのパーティーだ。分かるな?」 恩着せがましい言い方。 僕の顔にはきっとそう書いてある。 それでも 「いいか?みんなおまえに会いに来るんだ。プレゼントを持って、その可愛い顔を拝みにな」 誕生日の主役だからか。 今日の律は珍しく 辛抱強く僕を諭した。
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