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「うーん。まぁ色々言葉で言うよりは実際一緒にやってくほうが早いかな?(理解が)」
「そうですね!私達も最初は由衣先輩が言ってることなかなか解らなかったですけどすぐに解りましたよ?」
累が笑顔でフォローを入れてくれる。
「累ありがと!よし!なら次は総体についての説明を簡単に言うね?まず今から2ヵ月後には名目上3年生最後の大会となってて、そこでもし全国大会への切符を勝ち取ることが出来なければその瞬間に3年生は最後の大会になる。でも全国大会への切符を勝ち取ることが出来たなら夏までみんなで日本一を目指せるということ。」
うんうん。と皆が真剣な顔で頷く。
そうだ。僕もこの年のこの瞬間はもがいて足掻いてばっかりだった。
大人からすればたかが知れてるかもしれないがこの瞬間彼ら彼女たちには欠けがえのない時間なんだ。
必ず彩衣や累達を全国大会へ連れていくと想いを再度胸にしまい込みながら話を続ける。
「そしてまず1年も大会に出てもらうからまず演舞の感覚を必死に1週間で身につけること。さらにそれに平行して昇級試験もあるからその技の練習。2年は全体的に1年の全工程での指導。そして自分達の演舞をさらに研ぎしましていくこと。3年はひたすらに演舞の練習と2年の補佐!これでやっていきます!」
「はいっ!!!」
今日一番の大きな声が道場に響いた。
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