2人が本棚に入れています
本棚に追加
生まれて初めて誰かを好きになった私。
それからは、毎日部活に行くのが楽しみで楽しみで仕方なかった。
私が行くころにはもう彼は、道場に居てて最初の頃(片思いをしだして)なんて目を見て挨拶するだけで心臓が飛び出そうだった。
でも7月の夏休みに入ろうかという日に、私にとっては相当なダメージを負(お)う知らせを彼自身から聞くことになる。
「実は明日から、仕事で大阪に行かへんとあかんねん。」
この話を練習終わりに、累と私は聞かされる。
(え?あ?え…?うそ?)
それほどの衝撃は私の人生では経験したことがなくて、反応できずにいると累が私の代弁をしてくれた。
「それってずっとなんですか?」
なんともありがたい。
私が1番聞きたかったことを累は聞いてくれた。
「うーん。本音を言うと僕にも解らへんね。早ければ1年で帰ってこれるし、でも遅くても2年後には帰ってこれるかな?もう紗耶(さや)と夕(ゆう)には言ってんねん。やから練習メニューとかは紗耶と夕にメールとかしてなんとか練習出来るようにするから。」
(え…?)
ここで2度目の衝撃とショックが私を襲った。
最初のコメントを投稿しよう!