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「とにかく~今日からまた頼みますね!由衣先輩兼監督っ♪」
またまた屈託のない笑顔で笑う彩衣。
そう。
僕は母校で自分でやっていた部活の外部監督として久しぶりにこの母校にやってきたのだ。
「おう!今日からはびしばし行くでー!」
その屈託のない笑顔に負けないくらいに僕も顔を崩して彩衣に笑顔を返した。
「おはようございます!」
合掌(一礼的な)をして久しぶりに道場に入る。
道場といっても空手や柔道や剣道のようなポピュラーなものではなく、ここは少林寺拳法の道場。
なので空手とかと違い一礼ではなく合掌をして道場に入る。すると…
「集合っ!!」
主将の彩衣の声が道場に響く。
「はいっ!!」
その声に1秒足らず遅れて元気の良い返事と共に走りながら僕のところへ皆が来る。
「おはようございますっ!!」
そして全員で僕に挨拶をする。
すこし堅苦しいのだが、これがここでは当たり前なので仕方ない。
「おはようございますっ!!」
その元気に負けるものかと僕も大きな声で挨拶を返した。
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