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「じゃあまず、基本的にこれから僕がしていきたいと考えてることは監督といってもまずそれは忘れてくれていいくらいのものってことをまず認識してね?」
「えっ?どういうことですか?」
すかさず累が聞いてくる。
解らないことは素直にすぐに質問できるししてくるのが累のいいところ。
「うん!累いいね!みんなも累みたいに何か解らないことがあればその都度話を止めてでも聞いてきてください!僕は解らないことを理解してる風で解ってる振りをする人は最低だと思うし、そこまでの人間だと思います。」
「はいっ!!」
(しかしよくちゃんとした指導者がいない状態は彩衣と累は後輩達をきちんと躾させている
な。)
普通に感心してしまうくらいに、全員がきちんと僕の目を見て話を聞いてきちんと返事も大きな声で出来るのは当たり前だけどその当たり前すら出来ない大人は山程いる。
それを考えたら、このチームは伸びる要素がたくさんあるな。と少し年甲斐もなくわくわくしてきた。
「まず監督といえばこのチームの一員であって、監督=偉いとか凄いとかではないと僕は思っています。だから基本的に準備体操、基礎トレ、基本、技術と全ての工程を僕も皆と一緒にやりながらその上で指導をしていきます。さっきも言ったように監督なんてのはここでは後付けくらいの感覚でいいです。だからこそ何か意見やこうした方が良いのではなどあれば学年など関係なしにいつでも言いにきてください!」
「はいっ!」
と、元気な返事をしつつも1年生と2年生達は少しぽかーんとしたような感じだ。
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