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青い月
ずっとずっと、好きな人がいた。
あの人は、私には笑ってくれないし、甘えてもくれない。
だから、分かってはいたんだ。
一生叶わない恋だと。
でも、諦めることは簡単ではなくて。
好きなんて言えなくても、見てるだけで充分だった。
恋に恋する乙女なんじゃって、何度も何度も悩んだけど、彼を見て痛む胸は事実。
こっち見てよ。
言えない言葉が、お腹の中で消化されずに溜まってゆく。
その度に思い知るのだ。
私の弱さを。
あの哀しい笑顔を、私がとびきりの笑顔に変えてあげたかった。
友人としての範囲内でしか出来無いけど、それでも…
笑って欲しい。
そう思う事は、罪なのだろうか。
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