エピソード2

10/31
前へ
/150ページ
次へ
翌日、 私の頭は、 朝から混乱していた。 『昨日のあの子は、 栗田君?』 『でも、 彼は男の子。 何で、 女の子の格好?』 『同性愛者?』 『まさか、 でも、 何で??』 『いやっ、 見間違い? そうだとしたら、 何で逃げるの?』 登校時の道が変に遠く感じる。 複雑な気持ちで学校に着いた私はローファーを靴箱に…………手紙があった。 ノートの端を破った紙には、 シャーペンで走り書きがされていた。 『昨日の件で、 話したいことがあります。 今日の放課後、 教室で待っていてください。    栗田』
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加