エピソード2

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私自身、 どうすることもできなかった。 そして、 放課後。 私は、 無いようで活動している美術部の活動を終えて、 教室に戻ってきた。 誰もいない教室は、 閑散とし、 日が落ちるのが速くなった太陽は、 16時には、 赤く染まっていた。 外からは野球部の声が聞こえ、 吹奏楽部のブラスバンドの音が聞こえる。 私は、 教室の電気をつけたあと自分の席に座り、 とりあえず、 提出し忘れた宿題をやり始めた。 その間にも頭の中は、 彼の女装姿が脳裏から離れなかった。
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