エピソード2

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『栗田君・・・・・すっごくかわいかったなぁ・・・・』 女の私よりもかわいいのではないかと思った。 それくらい、 彼は、 可愛かった。 いつもなら20分で終わるような内容の宿題がいつの間にか、 1時間も経っていた。 『もう、 こんな時間・・・・・』 外は、 墨を落としたように暗く、 その中に月だけが、 輝きを放っていた。 生徒のほとんどが帰ったのか、 全てが静まり返っていた。 彼は、 もう、 来ないのではないか?と席を立った時。
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