エピソード1

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私が、 好きになった人は、 同じクラスのバスケ部に所属する栗田景(くりたけい)。 その人を目で追うようになったのは、 球技大会の時。 それまで、 かっこいいとも何も思わなかったのに、 あの彼の3ポントシュートを見た瞬間、 光速よりも速い恋に落ちた。 私の斜め前に座る彼。 授業中彼を見ていても、 ばれることはないし、 彼の横顔も良く見える。 彼とはほとんど関わったことが無いけれど、 女子に少しもてるのは、 知ってる。 告白して、 振られた子がいるのも知っている。 告白した子は、 みんな私よりも可愛い子ばかり。 なんで振ったのか知りたいくらい。 そんな栗田君は、 今日も「あぁ~! 彼女ほしい!!」と同じクラスの男子と騒いでいる。
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