11人が本棚に入れています
本棚に追加
/150ページ
しばらく、
鏡の前で立っていると廊下から後輩の声が聞こえてくる。
部員3名の美術室は、
静かどころかいつも漫画の話で盛り上がる。
「今日は、
これがね~」
「明日、
あれの発売日だよね!」
そんな内容だ。
漫画は、
多少読むけど、
別に読まなかったら読まなかったで私には、
問題なかった。
私は、
彼女たちの会話についていけない。
別に嫌いなわけじゃない。
ただ、
わからないから会話にもならないだけ。
いつもみたく、
美術室のすみで、
彼女たちの会話が始まる。
私は、
光のあたる窓側で今度出す作品展の油絵を描いていた。
最初のコメントを投稿しよう!