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いきなり叫んできた野郎は俺の方にズカズカと近づいてきては両手で俺の肩を揺さぶりだしてきた。
「お前、普通は変装してあのバカでかい門を登ってくんのが決まりだろうが!
それなのに、お前!なーんであろうことか、変装なししかもイケメン君で来てる訳!?もう非王道でびっくりなんだけど!
俺の努力を返しやがれぇぇえ!!」
全くとして、理解不能。
しかも何で俺が知らねぇ野郎に文句を言われなきゃならねぇんだよ。
「…とりあえず、離しやがれテメェは!!」
いい加減苛ついた為、俺は思いきり頭突きをかましてやったら見事に「ぶふッ!」と間抜けな声と共に撃沈した。
あー…頭揺れすぎてボーッてなるわ。
「…ッ…、いっでぇッ…。しかも、不良丸出しの格好とか…ッ…!!
さては、お前!不良受けで来たんだな?それはそれで萌えるから許す!やっぱり不良受けだったら会長×不良、風紀委員長×不良…あァ!!不良×不良でもたまんねぇなァ!!」
額を押さえ俺を見上げてきたかと思えば今度は不良受けとかまた訳わからねぇ事を抜かしてきた。
やばい、コイツ頭イカれてんな。
「いやー、まさかそっちで来るとは予想してなかったぜ。参った参った。
俺は全力で不良受けを推すからな!」
いや、だから訳わからん。
日本語を言ってくれ頼むから。
「俺は橘綾(タチバナ リョウ)!泣く子も黙る腐男子は、俺の事だ!!」
オレンジ髪の短髪で、俺よりピアスをつけ眉ピさえもしているのが目の前にいるコイツ。
つか、腐男子って何だよ。
お前も不良じゃねぇか、どう見ても。
「…腐男子って、何だよ。訳わからねぇし」
「あー簡単にいったら、野郎同士の恋愛見るのが好きな奴。ほら、腐女子とかっていんだろ?あれの、男バージョン」
……は?
野郎同士の、恋愛見る……!?
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