第1章

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 だって目線がリグロルのおっぱいから外せないんだもん。  自分以外の生ぱい見るのはこれが初体験。うきゃー。 「フミツキ様、いかがなさいました?」  言ってリグロルは気がついた。  頬を染め自分の胸を注視する文月の手を持ち上げ、リグロルは自分の胸に導いた。  たゆん、たゆゆん。  すんっげー!  想像外の柔らかさと押し返してくる弾力に文月は無意識に揉んでいた。  ……。 「ぁ……」 「うわぁ!ごめん!」  どれくらいリグロルの胸を堪能していたのか文月自身は分からない。だが遂に好奇心の指先が先端に到達するにあたり、リグロルがピンクの声を上げた。あまりの色っぽさに逆に文月は僅かな冷静さを取り戻し慌てて手を離すことが出来た。  頬を高潮させながらも少しだけ冷静になった文月は世界の真理を悟る。  おっぱいの引力って半端無い。 「ご、ごめん、リグロル、だだ大丈夫?」 「もちろん大丈夫です、痛みがあったわけではないですから。ご安心ください、フミツキ様もすぐにこれくらいの大きさにはなりますよ。ん……」  リグロルも頬をピンクにして受け答える。内腿をゆっくりこすり合わせているのは、きっと気のせい。  自分の胸を揉み解した華奢な手をリグロルは持ち上げ、文月を立ち上がらせる。湯船はすぐそこだ。  湯船の淵に文月を座らせるとリグロルは手桶でお湯をすくい、文月の足先からかけ始めた。  さらさらと程よい温度のお湯が文月の体を流れてゆく。髪を持ち上げ背中までお湯をかけ終わったリグロルは一旦自分の脱いだ服まで小走りで戻る。  その後姿を文月はつい見送る。  白桃だー。 胸とは違い引き締まったお尻はほとんど揺れない。しかしウエストが引き締まっているためにボリュームは大きく感じる女体の不思議。  メイド服のポケットから文月の髪留めを取り出したリグロルはすぐに文月のところへ戻るために小走りする。  震度は4か5。  揺れすぎ注意。 「失礼しました。髪留めを忘れてしまいました」  そう言ってリグロルは文月の長い黒髪をすぐにまとめあげた。  自分にもかけ湯をしてリグロルはまず先に湯船をまたぎ、文月を中へ誘導する。中に段差が一段あり文月はまずそこに腰掛けた。お湯に入っているのは腰から下だけだ。いわゆる半身浴である。
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