第1章

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 色っぽさと清純さを反することなく同時に存在させている稀有なこの年頃の美少女にリグロルはゆっくりとまたお湯をかけた。 「フミツキ様、ちょっとだけご辛抱ください。すみずみまで磨きましょう」  文月にやさしく我慢を促すリグロルだが文月が笑う姿が愛らしくて、わきの下はもう一度拭いた。文月は目を閉じたままもう一度くすくすと笑い、白い体をねじった。  胸を洗われる時に文月は少し緊張したが以外にあっさりと通り過ぎた。洗い方が胸のふくらみに沿って円を描くように洗われたのでなるほどという程度に驚いたくらいである。リグロルは文月の体を綺麗にするために洗っているのであって、発情させるために洗っているわけではないので当然ではある。  ウエストも締まりのラインにあわせて拭かれて、おへそも布の端でこちょこちょと洗われた。  そして……。  文月の緊張具合が急上昇した。  リグロルの拭く速度は一定で淀みがない。遂に足の付け根をリグロルが拭き始めた。布が体から離れ、少しひやりとする。お湯をくむ音が聞こえて文月の体に優しくかけられた。温かい。  リグロルが右ひざの下に手をいれ、文月に膝を曲げるように誘導する。  「フミツキ様、こちらの膝を曲げていただけますか」
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