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目の前に広がるコスモス畑に目をやり、彼は私との過去のやりとりを思い返している。
幼く無知な私を叱り、泣き虫だった性格も少しずつ強くしてくれた。
時には道を間違い苦しんだ事もあったけど、気付けば私は、しっかりと大人の女になっていたんだ。
「ねぇ……、後悔してる?」
「ん……?」
「別れた事……。」
「んー……――――――」
どこかで新しいカップルが誕生すれば、その裏で別れを選ぶ2人もいる。
これから私は前者となる。
だけどその前に、後者の立場となった彼とどうしても会っておきたかったんだ。
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