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「別れたって、愛美との関係は変わりないだろ?」
そう言ってにこやかな笑みを見せる彼。
だけどその笑顔は、本心を隠す強がりでしかない事もわかっている。
「そうだけど……、でもっ!!
私が結婚すれば、もうそう簡単には会えないんだよ……?」
そう、もうすぐ私は結婚する。
生まれ育った土地を離れ、海峡を越えた都会へ嫁ぐのだ。
「東京に行けば、そう簡単には帰って来られない。
本当は北海道に残りたかった。
だけど……――――――」
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