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「榎本くん、おはよっ!」
「おはよう」
そう言ってにっこり微笑んでみれば、目の前の顔がすぐに赤く染まった。
バサバサの睫毛に、ごてごての口紅、あと、きつい香水。
うーん、可愛くない。
「え、榎本くん、今日もいい天気だね!」
「うん、そうだね」
またにたような子が一人。
名前なんだっけ?
「榎本くん」と、1日になんど呼ばれるだろう。
うんざりはしてるんだけど、どうにもならない。
それにもう昔からだからなれちゃった。
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