第4章

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真面目な雰囲気の入江は、岸本家では珍しい。特に双子は興味津々といった様子で入江のまわりをついて、ちょっかいを出したり話しかけたりしていた。 入江はそれを無下にできないようで、その一つ一つにちゃんとリアクションをとってやっているもんだから、ますます双子に気に入りられる。 「竜兄の友達にしては珍しいタイプだよね~」 「ねー!しかも今日お泊まりだって!初めてじゃない?竜平が友達を家に泊めるなんて!」 「…うるせぇな」 しまいにはおかんも帰ってきて春果と一緒にからかい半分興味半分に入江を見る始末。 なんだこれ。いたたまれない感が半端ない。
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