第2章

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(岸本 隆平視点) 「ふ、ァあ。」 ちょうど教室のドアに手をかけた時に、欠伸が出た。 「くっそ、ねみぃ」 昨日は寝付きが悪かった。ベッドの上で寝ようと目を閉じると、何故かあのダサ眼鏡の顔が浮かんできたからだ。 (なんで俺が寝るときまでアイツのことを考えなきゃなんねぇんだ) そう思って何度も違うことを考えてみたが、何故か気づくとアイツのことを考えてしまっている自分がいる。 (なんでだ?原因がさっぱりわかんねぇ) とりあえず、今こんなに眠いのはダサ眼鏡のせいだ。それだけは確か。 ついでに言うと、起きたのが一時間前で現在は昼休み中。完全に遅刻した。 「チッ、文句言ってやる」 そう意気込んで、教室のドアを開けた。
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