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SakuraZoneを抜けて第3高速Section。
「Powerはないが、FFの特性のおかげで直線でも追いつくことはできないことは証明済みだッ!」
今までの直線ではFFの特性で戸沢のDC5との差を縮めることはできなかったり、離すことはできなかったものの、
「離せないッ!? なんだッ!? AURAの仕業かッ!?」
「覚醒の力」を纏って速くなった大崎のワンエイティに接触寸前なほどに食いつかれる。
大崎のデジャ・ヴによって下りで速いFFのトラクションは通用しなくなっていた。
100mあった差が今ではテールトゥーノーズ(前のクルマのRearと後ろのクルマのFrontが接触寸前に接近すること)の状態になるほどの差になっている。
テールトゥーノーズのまま、赤城Downhill最後の難所・5連続ヘアピンに突入した。
5連続ヘアピンの2つ目にはある走り屋がGalleryしている。
DUSTAWAYのLeader・雨原芽来夜とそのNo.2・葛西サクラが観戦していた。
「――Engine音が聞こえた……」
「もう来るぜッ!! 2台がッ!」
2人の耳元に2台のEngine音が聞こえてくる。
「もう最終ヘアピンに来たみたいだなッ!」
「――大崎――赤いAURAを……纏っている……デジャ・ヴなのか――?」
サクラはデジャ・ヴから発生している大崎ワンエイティの赤いAURAを見る。
「――ついに……発生したか――大崎の……デジャ・ヴ――こいつのおかげで――いつもより……速くなっている――再戦が楽しみになってきたな……」
初めて見た大崎のデジャ・ヴを見てサクラはそう感じた。
「……あと――もうすぐ勝負は付きそうだ……オレの予感では大崎は見たことのない技を使ってくるだろう……」
サクラは大崎がこの5連ヘアピンで新技を仕掛けてきそうと予想した。
サクラの予想についてだが、当たることになる。
その技とは大崎が戸沢対策に練習していた技だ。
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