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 一方の大崎側は……。 「智さんッ! サキさんが速くなりましたよッ! けど、それは何で起きたんでしょうか?」  熊九保は大崎が速くなったことを喜ぶ。  けど、それが速くなったのは熊九保は分からない。 「あれは――大崎のデジャ・ヴだ」 「デジャ・ヴ――? 大崎はん、今そんなもんを使っとんか?」 「そうだ、川畑。大崎は精神力が30%未満に減るとクルマの加速力・旋回性能・制動性能、Driverの操作性・集中力がUPするんだ。そのデジャ・ヴとは……「覚醒の力」というものだ」  智は熊九保にデジャ・ヴの説明をした。 「速くなった大崎ちゃん――離された距離を縮めて逆転するかもしれないね」 「小鳥遊――大崎の逆転はここから始まるんだ!」  果たして大崎のデ・ジャヴで離された距離をどう縮めるのだろうか?  大崎のデジャ・ヴ発動に最初の難所にいるGalleryをしているサクラの妹、ヒマワリとモミジは――。 「大崎の奴、謎のAURAを大量に纏ったって言ったぜ、トランシーバーを持ったGalleryが言ってたぜ。あのAURAを纏った後は400馬力CLASS並みの性能になるほど速くなったって聞いてるぜ。デジャ・ヴが始まったみたいか?」 「ついに始まったな、大崎のデジャ・ヴ」  この2人も大崎がデジャ・ヴを発動させたことを知っている。  <Compact Meteo>を使用したことのあるトランシーバーを持ったGalleryから聞いたのだ。 「やっぱデジャ・ヴか。現在大崎は戸沢にすごい追い詰められているぜ。けど、そのデジャ・ヴで速くなったおかげで逆転できるのかァ! 面白くなってきたぜ、このBattleッ! イィーネッ!」  大崎がデジャ・ヴを発動させたことでこれからBattleは面白くなりそうだとヒマワリは興奮し、「イィーネッ」と言うと右手の人差し指をアゴにあてる。 「逆転は出来そうだと思うね、ヒマワリ。さらに面白くなるのはこれからだよ。デジャ・ヴで覚醒した大崎は戸沢との差を縮めてくるだろう」  デジャ・ヴを発動させた後の大崎の逆転をモミジは予想した。
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