ドラゴンナイト

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私の悩みはそう、彼氏にしたいランキング1位の黒羽 龍牙への想いを伝えられない事。 彼と私では決して釣り合わない…… 私のこの想いを知っているのは親友の赤坂 楓(あかさか かえで)だけ。 彼女とは去年同じクラスになってから、いつも一緒に行動している。 決して叶うことのない恋。 楓は応援してくれてるけど、彼女も内心は決して叶わぬ恋と思っているのかもしれない。 1人ぼっちの帰り道、考える事はいつも同じ。 黒羽くんの好きな人について…… 黒羽くんは1度もその人の名を公言した事なんて無い。 誰が聞いても教えてくれない。 その人は一体誰なのだろう? なんて幸せな人なんだろう…… 今日もそんな事を考えながら一人寂しく下校する。 それは偶然だったのか、それとも必然だったのか…… 私の目の前に黒いドラゴンの仮面が落ちてきたのが全ての始まり。 「これって……」 手にとって見てみると、最近ニュースになっている黒いドラゴンの仮面に似ている。 そして、次の瞬間。 「死ね! ブラックドラゴン!!」 背後から大声が聞こえて振り返る。 追いかけてきた5人の黒スーツの男に驚いて、私は慌てて逃げ出した。
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