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「徹平くんってね。見た目クールだし、表情なかなか変わらないし、毒舌だし、言葉足らずだし不器用なんだよね。」
確かになんの否定もないけれど。
でも…と姫香が言いかけた時。
「でも本当は、とっても心が暖かい人だよ。」
「お姉ちゃん…」
「何度徹平くんに救われたか知れない。優しくてあったかくて、厳しい中に思いやりがいっぱい詰まってて。愛されるべき人だよ、徹平くんは。」
「…そうだね。」
微笑みながら語る優姫の笑顔の中に、ほんの少しのぎこちなさを感じたのは…気のせいだったのだろうか?
「義兄さんがいなかったら徹平さんを選んでたんだろうね、お姉ちゃんは。」
何気ない一言は思いのほか優姫の心をビクつかせたが、それはたちどころに穏やかになる。
だって。
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