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自分が一番愛している人は、最初から最後まで1人だけだと知っているから。
「和希がいなかったらなんて、出会って1度も考えた事ない。和希しか考えられないよ。でも徹平くんは、本当に幸せになってほしい人。私も和希も、徹平くんの幸せを心から願ってるの。本人には絶対に言わないけど。」
『大きなお世話』と迷惑そうに顔を歪める徹平が想像出来て、思わず姉妹で笑ってしまった。
「お前らなぁに余裕こいて笑ってやがんだ。今日の夜は俺も出るぞ。」
姫香の頭にポンと手が乗り見上げると、その主は和希だった。
「徹平から聞いた。昨日は頑張ったらしいな。閉店後には徹平からちゃんと答え聞くから、自信もってやれよ。」
「はいっ!」
和希が戻って行ってから優姫が口を開いた。
「大丈夫よ。絶対に姫香は残れるから。」
「そうかな。」
「自信もてって和希も言ってたでしょ。絶対に大丈夫。発表、楽しみにしてるね。」
「ありがとう。」
にこっと笑って、優姫は二階に上がっていった。
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