第4章

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ひとつだけ確認したいことがあります。 口には出しませんが。 本当に私って必要ですか?? 繰り広げられているのは見事な三重奏。 オープンキッチンの醍醐味を最大限に活かした美しいトリオ。 その中にお粗末にチョロチョロしている私…。 とてもじゃないけどカルテットには程遠い。 つうかさ。 マジでこの人達って完璧じゃん! 顔よし、技術よし、モチロン味もよし! 全員に何かしらの性格欠点があったとしても、そんなのお客様にはわかりゃしない。 各々素敵な王子が繰り広げる料理やサービスに酔いしれるには十分だ。 それに比べて私は…。 灰かぶり姫? シンデレラになる前の、暖炉の灰にまみれた灰かぶり姫。
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