第4章

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先程のテンションはどこへやら。 俯き加減に呟いた。 「何もかもが足元にも及ばなくて。何も徹平さんの役には立ってないかもしれないです。だから私、気持ちだけはちゃんと持っていようって思ったんです。」 俯いたままだがしっかりとした口調に、 「気持ちだけならいらないんだけど。」 少し辛めのスパイス投入。 「もちろん進化します!徹平さんを見ていれば、自分のレベルがわかりました。私きっと、メチャクチャ伸びしろありますよ?」 パッと顔を上げ力説する姫香の赤くなった頬を目を丸くして見る。 その徹平の顔を見て、急に恥ずかしくなり、姫香は再び俯いてしまった。 「……」 そんなこと。 十分わかってるんだよ。
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