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本当のところはわからないが、やはり結婚を機に和希の中の何かが変わったということなんだろう。
自分が一歩引くことで見えてくるものもあると感じた和希。
それが最近の変化へと繋がり、結果全てがいい方向に変わっていた。
そして今日。
「わぁ。」
「お前専用だ。」
和希から手渡された紙袋。
その中には姫香専用のコックコートが入っていた。
和希達の真っ白なコックコートとは違い、ほんのりと嫌味のない薄いピンク。
「今までは紳士ものだったからな。いくらSサイズとはいえ、かなりデカかったから動きにくかったろ?」
「ありがとう。やっぱり自分専用って嬉しい…デス。」
和希は満足そうに『よしよし』と言いながら姫香の頭を撫でる。
いくら妹とはいえ。
この人、私の事いくつだと思ってんだろ?
そうは思うけれどその手は暖かいから。
それも兄妹愛だ、と思い流しておく事にした。
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