第5章

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「えぇ~!ホントですか?」 「マジだって!」 「だって鷹耶(タカヤ)くん、まだ産まれて2週間なのに。」 「そうだけど、やっぱ俺と真子の子だからさ。そういうトコはきっと真子に似てんだよ。」 「そういえば真子さん元気ですか?ちゃんと眠れてます?」 「俺は家に帰ればイクメンだから大丈夫。真子もメチャクチャ大事にしてるし。」 「それホント重要ですよね。じゃなかったら真子さんから捨てられちゃいますから。そうなったら誰も拾ってくれませんよ。」 「手厳しいね。でも大丈夫。俺は真子には世界一優しいから。」 「だんだんノロケになってきたから、もうイイです。」 「なんだよそれ!」 大笑いする2人。 もちろん姫香と龍司だ。 そしてそれを遠目から眺める徹平の目には、それが異様な光景に映って仕方がない。 あれからまだ2週間しかたってないのに…。 この『すべて無かった事』感は一体なんなんだろ。
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