第5章

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「今日も隣同士だ…。ウンザリする。」 裕人の指摘通り、姫香と徹平は何をするにも2人で行動することが増えた。 食事も常にと言っていいほど隣同士に座る。 大抵、徹平が先に座って後を追う形で姫香が滑り込むのだ。 一度隣同士を阻止しようと裕人が徹平の隣に座ってみたのだが。 徹平の賄いを姫香が敢えて自分の隣に持って行き、徹平を座り直させるという結果になってしまったのだ。 だからこそ尚更、裕人は面白くないのだ。 もちろん姫香の反対隣をキープするのは忘れていないが。 そんな姿を見るのも雅人としては面白かったりする。 双子とはいえ人事。 片割れの喜怒哀楽を素直に楽しむ余裕は十分だ。 うん、贔屓目なしで冷静に判断すると。
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