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「ちょっと…もう…やだ…」
これ以上されると。
ホント無理。
慣れない感覚に、女としての喜びよりも戸惑いばかりが募る。
「大丈夫。とても綺麗だよ、君は。安心して全てを僕に任せてくれればいいから。」
今日初めて会ったばかりの男の人にすべてを晒してるなんて。
恥ずかしすぎる。
こんなこと…自分でもしたコトないのに…。
肌を滑る指に目を閉じそうになった時。
「これ以上は無理だよ。」
二人きりの空間に突如聞こえた低い声。
ハッと我に返り振り向くと、そこには腕を組んだ徹平が立っていた。
「やだっ!見ないでくださいっ!」
慌てて隠すと、
「別に今更でしょ。だいたいアンタいつもスッピンみたいなメイクなんだから。」
と呆れ顔で返された。
「やるならサッサとメイクしてもらわなくちゃ。スキンケアだけでこんな時間かけてたら仕込み押しちゃうからね。」
さーせん…。
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