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カウンターのど真ん中を占領する3人の男は、雅人が出した水を一気に飲み干す。
「水はいいからビールと枝豆ぇ。」
「申し訳ありません。枝豆は…」
「えぇ!?ないのぉ!?じゃあ、オネーサン付けてよ、オネーサン!」
「オネーサン、ビールお酌してよー。」
悪ノリしている男達に、雅人を押しのけ、裕人が表情を変えて間に立った。
「お客様。ここはそんなサービスはしてません。」
少しだけムキになって姫香を庇おうとする裕人の姿が、男達の目には面白く写ったのだろう。
「うわっ!ナイト気取りだねぇ、お兄ちゃん。」
「何がそんなサービスだよ。どっちも同じサービス業じゃねぇか。」
「笑わせんじゃねぇよ。オネーサン、いいねぇ。ここは男ばっかだしさぁ。選び放題じゃん。」
「日替わりで相手変えられんな。」
「これだけのイケメン揃いだもんな。もう何周目?誰が一番イイの?」
あからさまにムッとした裕人を他所に、話の矛先は姫香へと向かってしまった。
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