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ギュッギュッ…
丁寧に丁寧に隙間を作らず奥からキッチリと詰めていく。
くそぅ、徹平め…。
いったいなんなのよっ。
七面鳥のお腹を撫でながら張り具合を確認する。
さらに奥まで手を入れて詰め込むと、先ほどの徹平の言葉が思い出されて力が抜けてしまう。
わざと…なのよね?
私や周りを煽るような言い方。
わざとしたのよね?
……もしかして。
そういうこと…?
徹平との結婚を決めて4日。
何を隠そう、私たちはまだ…そういう関係ではない。
いわゆるプラトニックというやつだ。
休みがなく忙しいという事もあるが、何となくそういう雰囲気を避けてしまう自分がいて。
空気が甘くなるとついつい水を差してしまうのだ。
やっぱり徹平さん…遠回しに誘ってるの…。
そう考えると心臓が無駄にバクバクしてしまって、盗み見た徹平のあまりの妖艶さに眩暈がした。
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