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「徹平さんっ…ちょっ…待ってっ…んっ…」
ドアを閉めた瞬間に捕まり強引に重なる唇は、息をつくこともできないほど激しくて。
「…んぁっ…」
絡み合う舌も震えるほどだ。
食事が終わって家に帰るのかと思いきや、手を引かれてやって来たのはホテル最上階のスイートルーム。
従業員だった姫香でさえ足を踏み入れたことのない部屋。
せっかくのスイートルームを見る余裕もなく、入口でもう骨抜きにされてしまった。
キスだけで腰砕けになってしまって、待ってと言いながらもしがみつく様は、まるで妖艶姫。
これで待てる男なんていないだろう。
待つ気なんてサラサラないけれど。
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