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生き物のように口内で絡み合う舌が出す音に、頭の芯が痺れて揺れる。
ハーフアップにしていた髪が解かれるのも。
薄手のジャケットが足元に落ちたのも。
ブラウスのボタンが外されて下着があらわになったのも。
全部全部気にならないほどにキスに溺れた。
「…姫…」
「んっ…」
返事の代わりに漏れる吐息は、きっとどこまでも甘い。
「ねぇ、実感できた?」
「…はいっ…ぁあ…」
直接背中に伝わる徹平の掌の熱が、スカートをたくし上げようと太股で蠢く手が。
全てが一生自分のモノになるなんて考えるだけで腰が疼くのを感じた。
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