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「もっと実感して。」
もう、これ以上ないくらいなのに。
「元カレが働いてる同じ建物でこんなコトしてるのも、嫌悪感を露わにしてる女の顔なんて思い出せないほど妖艶な顔をしてるのも、明日の朝、ここのベッドメイキングするスタッフの噂話も。全部俺と一緒だからだよ。」
何を言われるよりも。
何を見るより見られるよりも一番。
今この時が一番実感できてる。
私…本当にこの人と結婚したんだ…。
私…こんなに徹平さんに愛されてるんだ…。
身体全身が愛で満たされるなんて、こんな経験は初めてだ。
同じ想いを同じ分だけ返したくて、姫香は徹平の首にしがみついて甘く深いキスを返した。
「限界だ。」
「きゃっ!」
もっと姫香に触れたくて、徹平はヒョイと姫香を抱えるとベッドルームへと向かった。
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