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初めて徹平さんを見た時、なんて無愛想で無口な怖い人なんだろうと思った。
それでも目眩がするくらいの美しさに鳥肌が立ったのを覚えてる。
「…ふぅっ…ぁあ…」
私を一番幸せな気持ちにしてくれる料理を作る大好きな徹平さんの手。
その手が私の肌上を撫でる。
一つ一つの動きに反応してしまう自分が恥ずかしくて。
でも余すところなく愛してほしい。
「徹平…さん。私のこと、残さず…美味しく…食べて…くださいね?」
「一生美味しくいただきます。」
そう言って優しく微笑む王子様は、きっと永遠に私を料理してくれるんだろう…。
~~Fin~~
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