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───こんなことを考えているなんて、彼女にバレたらどんな目で見られるだろう
思わず漏れた笑いを聞き咎められる
「───何ですか、二階堂センセ」
賄いを食べていた彼女がスプーンを咥えながら、意志の強そうな瞳で見つめてくる
その表情とはアンバランスな口元についたシチューを指先で拭ってやる
その指先をぺろり、と音がしそうなほど態とらしく舌で舐めとると彼女の瞳が凝縮した
───いい顔だ
啼かせたい…
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