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もう他の男のものだという意識があるからだろうか───こうして可奈子に抱き付かれていても反応もしない男の部分
さっき可奈子が飛び込んで来たのに遠慮して帰ってしまった彼女の方が気にかかる───
「可奈子、お前───」
「あ!さっきの、彼女?ごめんなさいっ!誤解されちゃったかな!?」
こういう素直なところが可奈子のいいところだ
「まだ、彼女じゃない。これからって時に───」
「とってもキレイなひとだね。やっぱり葉ちゃんにはあんな人が似合うね」
やっぱり可奈子じゃダメなんだ───彼女がそう小さく呟いたことにオレは気付いていなかった
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