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週末になる度に法事が営まれ、東北に帰らざるをえなくなった
その度に、もう美紀に会えなくなるような不安があった
だけど美紀はオレがいない間に自宅を整えて待っていてくれた
学校が本格的に夏休みに入ったこともあって、その不安を消すように仕事が終わった後、彼女を毎日のように自宅に連れ去り、溺れるように身体を重ねた
いつもは迅速な小野寺さんの調査は遅々として進まず、それがオレを苛つかせていた
───もう時間がない
タイムリミットはすぐそこまで来ていた
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