330人が本棚に入れています
本棚に追加
法事を重ねる毎に可奈子の死の真相が見えてきた───
担任していた小学校のクラスが『学級崩壊』状態で心身共にギリギリだったこと
追い打ちをかけるようにクラスの児童が怪我をした責任を取る形で退職し、静養のため実家に帰っていたこと
「私が、もっとしっかり見張っていれば───」
亡くなったあの日、突然家からいなくなったことで彼女の面倒をみていた後妻の紫さんは自分を責めていた
可奈子の母、つまりオレの母の妹が亡くなってから来た、この若い後妻は姉妹のように可奈子を可愛いがっていた
オレのことも義姉の息子という気安さからか、血の繋がりがないのを感じさせないくらい親しい間柄だった
最初のコメントを投稿しよう!