プロローグ 交わる時間

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◇ 「ってなんだこの前降りは!何も起きちゃいねぇよ!」 「あれ?ばれた?」 神はクスクスと笑い言った。 ここは謎の白い空間。俺と神が初めてあった場所でありすべての始まりでもある。 「そもそも三年どころか一年も経ってねぇよ!それどころかむしろ巻きもどってんじゃねえか!」 「まぁ、そうだねぇ……。」 俺は…俺たちは"現状維持"のまま時間を遡ってしまった。 「"ステラ=タムド=パルメキオン"全く彼女の能力には驚かされたよ。まさか約一年前…つまり君がまだトール=デリト=ユウナ。実名"夕凪 透"との入れ替わる前まで時間を巻き戻すなんてね。」 「あの女。色々と無茶苦茶だぞ。"現状維持"だから俺はもう男には戻れない。《反転》(リバース)も出来ない。それだけじゃない。あの(変換)(チェンジ)も同時に受け継いだから《反転》が《変換》された。」 「なるほど…君がトールと《反転》していたときの《変換する消去》みたいなものか。」 「これはもう。文字通り《性転換》だよ。」 テトラが消え俺に《反転》はなくなった。だがその能力は神から受け継いでいた《変換》がその名の通り"変換"させた。 《反転》は一時的に男に戻る《性転換》(トランス)へと変化した。
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