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「あぁ、そうそう。君の名前だけどもう"星空トオル"は使えないから」
にこやかに神はさらっと言った。
何かすごい重要なことをあまりにもさらっと言うので聞き逃すとこだった。
「は、はぁあああ!?」
「驚くなよ。君自身が君を《反転》させたんじゃないか。」
「いやいや、待ってくれよ!どういうことだ?」
「君は自身を《反転》させたことでこの世から"星空トオル"という存在そのものが書き替えられてしまったのさ。」
「マジか……。」
「"星空トオル"という存在はこの世には存在していない。しかもその"設定"を書き替える前に"保存"されてコンティニューという最悪の状態だよ。」
後者の方はステラのせいだな。基本的には自業自得みたいだが。
「まったく面白くなってきたよね♪」
「笑い事じゃねえよ!?」
「とりあえず君には新しい名前を考えてある。それは……。」
「それは………?」
「"天外荒天破天之助"」
「長いし読みづらいし却下!」
「えーあれよりいいじゃない。なんだっけ?じゅげむ?」
「そーゆー問題じゃねぇ!まともにしてくれよ!」
「まぁ、まともなのあるけどね。」
「最初からそうしてくれるかな?」
「君はこれから"渡瀬トオル"と名乗るんだ!いいね?」
「全部変える必要はないのか。」
「あくまで"星空トオル"という名前でなければいいんだよ。」
「そうか。」
まぁ、名字が変わるのはあり得ない話じゃない。
星空トオル改め渡瀬トオルとして俺はこの空間を後にした。
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