第1話 バイト

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「もしもし、頼みがあるんだけど・・・」 「いいよ、なんだ?」 「暇だよな?」 「うん、暇・・・・・」 「急なんだけど、明日町外れのお化け屋敷に行って欲しいんだ。 頼むよ。」 「どうして??」 「風邪引いて、熱が下がらないんだ。 頼むよ。」 と昨日の夜9時過ぎに電話がきて 仕方ないから引き受けた。 「わかった。」 と返事したら、嬉しそうに 「無事に帰って来たらご飯奢るよ。 じゃあ、頑張ってね。」 って、言ってあいつ、電話を切った。 その後、知り合いからメールで 担当者と集合場所が送られてきた。 でも・・・・ 「無事に帰って来れたらって・・・・ 何か、起きるのか? お化け屋敷だから、まさか本物が?? そんなわけないか。」 と一人で呟いていた。 家から、集合場所まで一時間半。 結構、遠い。
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