第一話 電車でGO

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大学編入前提とか…金が無くなるわ。 とりあえず、さっき居た面倒な厨二(ry女子は、直江津 香奈だ。学校の雰囲気からしたら、こういう奴は敬遠されるのだが、クラスでは人気者だ。クラスの奴らがおかしいのか…直江津が凄いのか…。まあ、可愛い事は認めるが。 俺の席は窓側の前から3つ目。ちょうど良い。 …後ろが直江津じゃ無ければ。 「ちょっと泉崎君?私を避けてるの?」 …泉崎 矢吹。俺の事だ。「東北本線」やら「ワンマンカー」やらで呼ばれてる。確かに、東北本線の駅を二つ繋げただけだがな!! 「避けてるとかそんなんじゃない。気分じゃないだけだ」 とりあえず「気分じゃない」と言っておいたらおK。 「またそれ?もう聞き飽きた…よっ!!」 コツン!! 「痛って!!なにしやがる!!」 痛くは無いがな。可哀想だから痛いと言っておく。 「えー、これで痛いのぉ?」 …可哀想だと思った俺が馬鹿だったよ。 「嘘だ、痛くな…」 ゴン!! 「痛ってぇー!!」 「ナメないでほしいわねっ!!」 こいつの本気、マジ痛い… 「あー、悪かったな」 「ふーん…本当かなぁ?」 わわっ!!近い近い!! 「ほっ…本当だっ!!悪いと思ってるよ!!」 「かわいい~、照れてるのぉ?顔赤いよぉー」 …お前が顔を近づけて来たからだろ… 「泉崎君、一限目何?」 一限目?今日始業式だぞ?こいつ馬鹿か? 「馬鹿野郎。今日は始業式だ」 言ってやった。 「ありがとー☆」 スルーかよ。「馬鹿野郎」に憎しみ込めて言ったのによ… この学校では、クラスの奴らはほとんど変わらない。コースによって学習内容が違うからだ。 「教室待機ねぇ…」 「どしたの?」 「何でもない」 ん?何か変だな…って 直江津…お前…どこに手置いてんだ!? 第一話 完

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