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大学編入前提とか…金が無くなるわ。
とりあえず、さっき居た面倒な厨二(ry女子は、直江津 香奈だ。学校の雰囲気からしたら、こういう奴は敬遠されるのだが、クラスでは人気者だ。クラスの奴らがおかしいのか…直江津が凄いのか…。まあ、可愛い事は認めるが。
俺の席は窓側の前から3つ目。ちょうど良い。
…後ろが直江津じゃ無ければ。
「ちょっと泉崎君?私を避けてるの?」
…泉崎 矢吹。俺の事だ。「東北本線」やら「ワンマンカー」やらで呼ばれてる。確かに、東北本線の駅を二つ繋げただけだがな!!
「避けてるとかそんなんじゃない。気分じゃないだけだ」
とりあえず「気分じゃない」と言っておいたらおK。
「またそれ?もう聞き飽きた…よっ!!」
コツン!!
「痛って!!なにしやがる!!」
痛くは無いがな。可哀想だから痛いと言っておく。
「えー、これで痛いのぉ?」
…可哀想だと思った俺が馬鹿だったよ。
「嘘だ、痛くな…」
ゴン!!
「痛ってぇー!!」
「ナメないでほしいわねっ!!」
こいつの本気、マジ痛い…
「あー、悪かったな」
「ふーん…本当かなぁ?」
わわっ!!近い近い!!
「ほっ…本当だっ!!悪いと思ってるよ!!」
「かわいい~、照れてるのぉ?顔赤いよぉー」
…お前が顔を近づけて来たからだろ…
「泉崎君、一限目何?」
一限目?今日始業式だぞ?こいつ馬鹿か?
「馬鹿野郎。今日は始業式だ」
言ってやった。
「ありがとー☆」
スルーかよ。「馬鹿野郎」に憎しみ込めて言ったのによ…
この学校では、クラスの奴らはほとんど変わらない。コースによって学習内容が違うからだ。
「教室待機ねぇ…」
「どしたの?」
「何でもない」
ん?何か変だな…って
直江津…お前…どこに手置いてんだ!?
第一話 完
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