遠来の客

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ドアが勢いよく開けられる。 独房にやって来たのは ブルーの瞳の大男ともう1人、 ステッキを掲げた老紳士だった。 そしてこの紳士は大きく歩み寄ると、 驚く恵にこう告げた。 「君が私の屋敷から不当に連行されたご婦人かね? さあ、出なさい。 迎えに来たのだよ──」 老紳士はそう言うと彼女の顔を覗き込み、 暖かく微笑んだ。
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