救世主

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「君たちは日本人かね?」 「……何故そう思われます?」 昴はわずかに躊躇して答える。 「君たちの顔立ち、 身体的特徴から 我が国に労働者としてやって来た 中国人やインド人ではない。 英語の教育を受け、 スポーツを嗜み、 西洋の服を着こなせ、 しかも英国の統治下にない 亜細亜の独立国といえば日本しかない」 「……凄いですね……!」 「当たりかね?」 「はい、僕らは日本人です」 教授に嘘をついてもムダだろう。 さすがにタイムスリップして来たとは 素直に言えないが……。
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