救世主

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教授は シェットランド夫人と 腕を組むと悠々と廊下に歩み出る。 「どうしたね? 君もご婦人方を エスコートしたまえ」 不思議がる教授に どうしてよいか分からぬ昴。 「相澤さんの手を取りなさい、早く!」 恵に促され 渋々アリスと腕を組む昴。 「ご、ごめんね。 深海くん……」 「お?おう!」 何だか、今から 討ち入りに行くみたいね。 顔を真っ赤にしている昴とアリスを見て 恵は微笑む。 「では、諸君。 客人を出迎えるとしよう。 アヴァロン・ ヴォルデンベルグ伯爵をな……」 ベルナール教授は 高らかに宣言した。
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