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「ちょっとにいちゃん危ないってば……あっ」
瑛太の指先が胸の飾りに触れ、思わず声が漏れた。首筋と同時に責められるのが弱いことをよく知っている瑛太の指先は、理人を翻弄し始める。
「ほら、ちゃんとかき混ぜないとカレーが焦げるぞ」
「じゃあやめろってば……っ、んっ……」
抗おうとしても瑛太は理人を苛(さいな)むことをやめない。理人が降参するまで、瑛太は舌や手を動かし続ける。
「もう、やあっ……」
お玉から手が離れ、脚に力が入らなくなって膝から崩れ落ちた。
コンロの火を止めた瑛太はそんな理人を支え座らせると、頭を撫でながら囁く。
「続きはまたあとでな」
紅潮した頬にキスをひとつ落とし、瑛太はさっさと風呂へいってしまった。
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