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両親にバレないようにするのは簡単なことで、元々仲のいいふたりだったから更生した瑛太と中学生になった理人が常に一緒にいても何も思われなかった。それどころか、ふたりを残して両親だけで旅行に出かけたりしていたくらいだ。
そんなときは決まって瑛太のベッドで一緒に寝た。ふたり並び、手を繋いで眠くなるまでおしゃべりをする。そして時々目を合わせ、額をくっつけ、唇を触れあわせるだけのキスをする。
ときには互いのものに指を絡ませ合うこともあったけれど、それ以上を瑛太はしようとしなかった。
それに物足りなさを感じはするものの、男同士のそれに踏み出す勇気がなかったのも事実だ。
知識としてはあっても、それを実践するにはかなりの度胸が必要で、その心の準備が整うのを、瑛太も密かに待っていてくれたのだと思う。
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