3人が本棚に入れています
本棚に追加
『中学時代ー過去ー』
サト視点
中学の時、バレー部に憧れてバレー部に入部をした。経験者は2,3人あとは全て初心者だった。もちろん俺もナツもリュウも初心者だった。
背が高いだけで期待されたから正直辛かった。
入部して少ししてみんな上達し始めた。その中で一番上達が早かったのは他でもないナツだった。
当時のナツの身長は155と飛びぬけて低かった。自己紹介をした時なんか先輩達も苦笑いだった。
「こいつは無理だろ」
誰もがそう思っていた。俺ですら
「あ、この子よりは上手くなれる」
そう思った。
だけどナツはいい意味で期待を裏切った。
アタックとか決定的な得点になるプレーは身長が足りず出来なかったけどレシーブが上手だった。
落ちてくる地点が最初から分かっていたかのようにスムーズに落下地点に走りそして柔らかいタッチで返す……
とても綺麗で見惚れた。
それに比べて俺はなかなか上達しなかった……先輩達にも呆れられた…
でも、ナツだけは呆れずにずっとそばで練習に付き合ってくれた。
嬉しくて楽しくてナツといる時だけは心からバレーを楽しめた!!
だけど現実は辛かった。
ナツは上手かったけど身長が低いから即戦力にはなれなかった。
リベロという手もあったけど誰もナツを推薦はしなかった。
多分嫉妬してたからだと思う。
自分より背の低いナツが弱そうなナツが…自分より上手に楽しそうにバレーをするのに嫉妬してた。
そしてナツは高2の冬……部活をやめた……
何度も説得したけど返ってくるのは
「もう疲れたんだ…」
この言葉……
みんなのくだらない嫉妬のせいでナツは部活をやめた……
こんな部活くだらないすぐにやめてやる
何度もこう思ったけどナツに止められた
「サトは…やめちゃダメ…」
って……泣きながら…
ナツだって悔しいんだ…好きな事を楽しんでいるだけなのにみんなから疎まれ…罵られ……
そう思ったら無意識にナツを抱きしめていた
そして…
「お前の分まで頑張るから…見ててね?俺の事……」
そう言って軽く口付けをした………
これが俺とナツが付きあうまでにあった事
最初のコメントを投稿しよう!