第1章

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『中学時代ー過去ー』 サト視点 中学の時、バレー部に憧れてバレー部に入部をした。経験者は2,3人あとは全て初心者だった。もちろん俺もナツもリュウも初心者だった。 背が高いだけで期待されたから正直辛かった。 入部して少ししてみんな上達し始めた。その中で一番上達が早かったのは他でもないナツだった。 当時のナツの身長は155と飛びぬけて低かった。自己紹介をした時なんか先輩達も苦笑いだった。 「こいつは無理だろ」 誰もがそう思っていた。俺ですら 「あ、この子よりは上手くなれる」 そう思った。 だけどナツはいい意味で期待を裏切った。 アタックとか決定的な得点になるプレーは身長が足りず出来なかったけどレシーブが上手だった。 落ちてくる地点が最初から分かっていたかのようにスムーズに落下地点に走りそして柔らかいタッチで返す…… とても綺麗で見惚れた。 それに比べて俺はなかなか上達しなかった……先輩達にも呆れられた… でも、ナツだけは呆れずにずっとそばで練習に付き合ってくれた。 嬉しくて楽しくてナツといる時だけは心からバレーを楽しめた!! だけど現実は辛かった。 ナツは上手かったけど身長が低いから即戦力にはなれなかった。 リベロという手もあったけど誰もナツを推薦はしなかった。 多分嫉妬してたからだと思う。 自分より背の低いナツが弱そうなナツが…自分より上手に楽しそうにバレーをするのに嫉妬してた。 そしてナツは高2の冬……部活をやめた…… 何度も説得したけど返ってくるのは 「もう疲れたんだ…」 この言葉…… みんなのくだらない嫉妬のせいでナツは部活をやめた…… こんな部活くだらないすぐにやめてやる 何度もこう思ったけどナツに止められた 「サトは…やめちゃダメ…」 って……泣きながら… ナツだって悔しいんだ…好きな事を楽しんでいるだけなのにみんなから疎まれ…罵られ…… そう思ったら無意識にナツを抱きしめていた そして… 「お前の分まで頑張るから…見ててね?俺の事……」 そう言って軽く口付けをした……… これが俺とナツが付きあうまでにあった事
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